ウィラートラベル・ボーテ(Beaute)は本当にキレイになれるのか |
新潟&長岡・富山&金沢&福井)
※記事掲載当時は女性専用車両でしたが、現在は男女兼用となっております。
なお、男女兼用エリアと女性専用エリアが設置されています。
↓以下のデータは新宿~名古屋間のものです。路線によって異なります。
※所要時間:下り6時間10分(東京~名古屋間・道路状況により変化)
※座席の種類:ボーテ(3列)、ボーテ4(最後尾の4列・フェイスカーテン無し)、
※片道運賃(大人通常期):7,000~7,680円
(各種割引・小児運賃あり)
※途中休憩:3回(1回につき20分、東名道:海老名SA・日本坂SA・美合PA)
運転者1名・途中交代なし。トイレなし。
詳細情報は→こちら
これまでも、個性的なシートで若者を中心に人気を集めている
ウィラートラベル。その中でも異彩を放つのは…
女性の、女性による、女性のためのバス、ボーテ(Beaute)!!
ちなみに「ボーテ」とは、フランス語で「美しさ」「美しい」といった意味だそうです。
何でもこのバスのコンセプトは「眠っている間にキレイになれる」とのこと。
しかも、より安眠にもひと工夫されているというならば…乗っちゃいました。
今回乗車したのは、新宿→名古屋間です。
まずはじめに。
ウィラートラベルの新宿での乗り場は、西口地下通路を出て、都庁方面に歩く途中にある
新宿住友ビルの1階にある専用待合場所です。待機エリアと出発エリアの
2フロアに分かれています。


待機エリア。まるで空港のような行き先表示板や搭乗カウンター。
表示板の前にはたくさんの人達であふれかえっていました。
ベンチは結構座れそうな数(60席くらい)があったように見えましたが、
正月ということもあってか、立って待つ人も大勢いました。

トイレや売店に無料インターネットスペース。
22時30分過ぎだったので、売店は開いていなかったです。

出発エリアのカウンター。コインロッカーとベンチが設置されています。


出発エリアを出て、ビルの敷地内を進み駐車場へ。
行き先、車種(シート)別に大型バスが並ぶ姿は圧巻。
さて、ここで「ボーテ」に乗車です。外観は特別仕様ではなく、いつもの
何処行きの何というシートか分かりません。
ちなみに、女性専用車とはいえ、運転手さんはさすがに男性の方でした。
以下に挙げるのが「ボーテ」が他の女性専用車と一線を画す部分。
「キレイになれる」機能の数々です。

こちらは CoroCoroマッサージ、レッグレストに固定されています。
自動ではありません。マッサージ機を使用しない時は、レッグレストの上に収納。

レッグレストは温熱ヒーター内臓で、冷え性の方には嬉しいかも。
1時間経過で自動運転停止します。

ミラーも付いています。
※そうは言っても、化粧直しは座席が汚れるので到着後に化粧室で行うことを
お勧めします。

そしてこちらがイオン発生装置(シャープ製)。
吹き出し口が丁度頬に当たるように設置されており、スイッチを入れると
頬に軽く風を感じます。朝起きると、何となく角質層の水分が保たれて
肌の調子が良くなった気がするかも。
イオンが肌にどういう効果を働かせるかについてはこちらへ(シャープのサイトです)。
※以上の写真はバス発車前に撮影したので、まだシートベルトは着用していません。
↓ボーテのシートです。

カラーは3種類あり、全座席の4分の3はこの写真のカラーでしたが、
後方座席にはパステルカラーに黄色&黒だったり、最後尾座席は
赤&黒のボーダーだったりと、あまり目に優しくなさそうな座席が。
低反発っぽい枕&腰用のコンフォート枕。腰枕があらかじめ設置されているのは
とても便利。頭の枕も、首のカーブに沿った形状でしかも位置調節ができ、
こちらも嬉しい仕様。シート自体の堅さは柔らかすぎでもなく硬くもなくといった印象。
ブランケットは薄く、しかも足と下半身の一部しかフォローできない長さなので、
寒い車内では心もとない。羽織るものが必要と感じました。

完全倒したところ。座面が沈み込むことによって、腰とひざがほぼ地面と平行になる
「ゆりかごリクライニング」を採用。
ちなみにこの「ボーテ」、対象者の身長が160cmと設定されているようでしたが、
170cm近い自分にとって、シートの長さ自体はそんなに気になりませんでした。
しかし、肩幅が立派(自分で言うか)なこともあり、横幅がやはり窮屈。
このシート、「160cmの華奢な女性」なら快適かも。

前の座席の背面ポケットがあるのですが、網袋と違い、これが思った以上にモノが入らない。
近年「ネオ一眼」というネーミングが与えられたタイプの

シャンプー&リンスが付いていました。

感じられなかったです。

調節スイッチが収納されていました。また、カップホルダーはこの肘掛の
足元にあります。ちょっと分かりづらかったです。

一緒に付いてます。なお、通路側・窓側どちらの肘掛にもテーブルの収納はなし。


リクライニングを完全に倒したとき、他の乗客に寝顔を見られてしまいます。
それにしても、とりあえず座席の幅が狭く、小柄な女性向けかなとは思いましたが、
それでも、同社の「コクーンシート」よりは圧迫感を感じなかったです。
また、腰用枕があらかじめ装備されているというのが本当に嬉しかったです。
体重がシート全体に分散されていたので、その分朝起きたときの疲れが
比較的少なかったし、わざわざ腰用枕を持参しなくてもいいのは良いですね。